国境の街から A small report from Cox's Bazar

バングラデシュとミャンマーとの国境の街・コックスバザールから、日々の出来事や感じたことをお届けします。

コックスバザールの多様性#3

こんにちは、mariko_bangla2019です。

東南アジア諸国同様、今日はベンガル暦の新年(祝日)。みなさんそれぞれご自宅でささやかなお祝いをしていることでしょう。

コックスの多様な宗教に触れるシリーズも今回で最終回。真打登場ということで、ベンガル人の90%近くが信仰する「イスラム教」についてお届け。

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ご近所にあるモスク

モスクというと、「アラジンの魔法のランプ」とかに登場しそうな玉ねぎ型のドームや大きな丸屋根をもつ高く大きな建物を想像しておりましたが、アパート脇にあるモスクは、まだ建設途中の建物?といった風情。

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メインストリートにあるモスク

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難民キャンプに行く途中にあるモスク

さて、この3つのモスクに共通するモノは何でしょうか?

【ヒント】上の方をご覧ください

【正解】巨大なスピーカー(拡声器)です。

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信者さんたちが三々五々、集まってきます

イスラム教徒は日に5回、お祈りをします。毎回必ずモスクへ行くわけではなさそうですが、特にイスラム教の休日である金曜日のお昼は、モスクへ行ってお祈りすることが奨励されているようです。お祈りの時間は太陽の位置と関係するので日によって異なります。そのため、「お祈りの時間ですよー」とお知らせをすためにモスクには拡声器があるのです。お祈り時間近くになると、アザーンと呼ばれる「礼拝を呼びかける合図」が流れてきます

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毎朝4~5時くらいに、アザーンの声が大音量で聞こえてきます。最初こそ目が覚めましたが、そのうち全く気にならなくなりました。慣れとは恐ろしいものです(私だけ?)。

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ダッカのモスク

中華っぽい塔は見晴らし良さそうです。ミナレットと呼ばれるこの塔にも拡声器が備えられていて、遠くまでアザーンの声が響き渡るようになっています。

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お祈りを終えてモスクから出てくる人たち

残念ながらモスクはいわゆる「3密(密集、密閉、密接)」の場所。しばらくは出入り禁止で、イスラム教徒の人たちはそれぞれの家庭でお祈りをしているようです。今年は4月25日からラマダン(断食)が始まり、断食明けの5月25日(イードアルフィトル)とイスラム教のイベントが続きます。その頃には、モスクでの礼拝が再開できていると良いですね。