コックスバザールの多様性#2
こんにちは、mariko_bangla2019です。
ミャンマーとの国境に近いコックスは、仏教を信仰するミャンマー系住民も多く、ミャンマーコミュニティが形成されています。
ミャンマー系住民が多く住む地区では、ラカインの料理やモンティ麺などミャンマー料理、イスラム教徒が多いバングラではめったにお目にかかれない豚肉を使った料理を味わうこともできます。
日本人と同じモンゴロイド(人種)に属するミャンマー人は、肌の色も白く、親しみを感じます。ちなみにバングラの人たちはコーカソイド(人種)に属し、肌の色は褐色で目がくりっとしています。その中にいると、平均的日本人顔の私はやはり浮いている感じなので、ミャンマーコミュニティのあたりを通ると、気持ち的にほっとします。
女性たちは後ろ姿でも見分けがつきます。ヒジャーブと呼ばれるベールで頭髪を覆っているのはイスラム教徒。前回紹介したヒンドゥー教の女性たちはサリーを身に着けていますが、ミャンマー系の女性は長い巻きスカート(ロンジー)を履いています。
ミャンマー国境が近いことや、ミャンマー系住民が多いせいか、ミャンマーの製品を売っているお店もあります。左の黄色い袋に書かれている文字はミャンマー(ビルマ)語。右上のボトルに入っているクリーム色の粉は「タナカ」というミャンマー独特の日焼け止め。柑橘系の木からとれるものを擦って水に溶き、ペースト状にしたものを顔にに塗ります。天然の化粧品とも言われています。
前回紹介したヒンドゥー教の寺院と、上の仏教寺院は歩いて数分の距離。どのようにして宗教の異なるコミュニティが隣り合わせに形成されることになったのか、とても興味深いです。
コックスバザールの多様性#1
こんにちは、mariko_bangla2019です。
コックスはミャンマーとの国境の街ですが、バングラに多いイスラム教徒、ミャンマーに多い仏教徒の他、インドに多いヒンドゥー教徒のコミュニティもあります。
インド国民の約80%はヒンドゥー教徒ですが、バングラでは10%ほど。シルピさんのようにヒンドゥー教徒の既婚女性は、おでこの髪の分け目部分にシドゥールと呼ばれる赤色の印をつけ、腕には白い貝(シャカ)でできたブレスレットをつける習わしになっているようです。一説によると、旦那さんの長寿を願うのだとか。
バングラのガイドブックには「こんにちは」は「アッサラームアライクム」と書いてありますが、これは正しくはイスラム教徒に対する挨拶になります。ヒンドゥー教徒の人たちに対する挨拶は、「ノモシュカール」。
お花屋さんの軒先に吊るされているマリーゴールドの花のレイ。これはヒンドゥー教徒の人たちが寺院や自宅にある神様にお供えするためのもののようです。そういえば、ヒンドゥー教徒の多いネパールでもよく見かけました。
バングラの祝祭日には、イードのようなムスリム教徒にとって大事な祝日、クリスマスのようにキリスト教徒にとって大事な祝日、お正月のように仏教徒にとって大事な祝日のほか、ヒンドゥー教徒にとって大事なお祭りドゥルガプジャ(10月26日)も祝日になっています。そういったお祝いの時には、このように村や地域の入口が色鮮やかに飾りつけられます。
ゲートの向こうではきっと、色鮮やかな衣装をまとった女性たちが素敵な踊りを披露していることでしょう。
コックスにいるとこんな風に多様な文化に触れることができるのも、国境の街ならではの醍醐味かもしれません。
なかよし♪(親子・兄弟+α編)
こんにちは、mariko_bangla2019です。
「女子編」「男子編」をお届けしてきた「なかよし♪シリーズ」も今回でファイナル。さまざまな兄弟や親子+αの絆をお届けします。
お兄ちゃん(左)と妹さん(右)に見えましたが、もしかして幼馴染とかかもしれませんね。
難民キャンプの光景ですが、こちらもお兄ちゃんと妹のような雰囲気でした。
続いては「親子編」
「お母さんと娘」という組み合わせも微笑ましいものがあります。
これはインターナショナルの学校の制服です。お母さん、きりっとして前を向いてさっそうと歩いてます。手をつないだ娘さんも同様に。
この脇にあった露店の果物屋さんで写真を撮っていたら、「私たちも撮って」をお母さんに声をかけられました。かわいらしいツーショットです。
そして忘れてはならないのが「お母さんと息子」の組み合わせ。
お母さん、手持ちのバックで日差しをよけながらも、左手ではしっかり息子さんと手をつないでます。日本だと、このくらいの年齢の男の子は、お母さんと一緒にいるだけでも嫌がりそうですが、この男の子の表情が気になるところ。
息子さん、お母さんに何かおねだりしてるのでしょうか。お姉さん(右)は「まったくお母さんはいっつも●●には甘いんだから、、、」とか思ってそう。
最後にお届けするのは、このショット。
ジョギングしてた向いのお兄さんも手をあげて驚いて?ましたが、バングラでこういう光景が見られるとは。もちろん、「なかよし♪」は良いことです。
バングラのスポーツ#2
バングラのスポーツ#1
こんにちは、mariko_bangla2019です。
新型コロナウィルスの影響で野球やサッカーなど、日本ではプロスポーツの開幕戦が軒並み延期になってしまい残念ですね。さて、バングラにもプロリーグを持つスポーツがいくつかあります。その筆頭が、クリケット!
16世紀にイングランドで生まれたクリケットは、インドやスリランカなどイギリス連邦を構成する国で盛んに行われています。バングラデシュもそのひとつ。一説によると、クリケットの世界競技人口(約1.5億人)は、バスケットボール(約5億人)、サッカー(約3億人)に次いで3番目に多いスポーツだとか。ちなみに野球の世界人口は4,000万人だそうです。
クリケットは野球にちょっと似てますね。草野球ならぬ「草クリケット」。どこでも男の子たちがクリケットに夢中になっている姿を見かけることができます。小学生がなりたい将来の職業第一位は「クリケット選手」だとか。
日本ではあまり馴染みのないクリケットですが、最近は栃木県佐野市のように、クリケットで町おこしをしたり、大学でもクリケットチームが結成されたり、国際大会でも良い成績を収めたりするなど、少しづつ認知度をあげつつあるようです。
サッカーやラグビー同様、4年に一度「ワールドカップ」が開かれるクリケット。次回開催は2023年インドだそうですが、果たしてバングラは何位になるかな?
ショモシャない?!#2
こんにちは、mariko_bangla2019です。
今日は「ショモシャない<屋内編>」をお届けします。※ショモシャない、の意味は以前のブログをご参照ください。
mariko-bangla2019.hatenablog.com
一般家庭にそれほどクーラーが普及率していないバングラでは、天井に吊るされたファン(扇風機)が暑さをしのぐためには欠かせません。各部屋の天井にファンが設置できるような電気設備があります。住む人自身がファンを購入し、設備屋に頼んで設置してもらう仕組みになっています。
あるあるパターンなのですが、一番暑い時期に、一番使うダイニングの天井のファンが動かなくなってしまいました。そこで、アパートのマネージャーに頼み、修理の手配をしてもらったのですが、、、。キャパシターという電子部品が壊れていた、というので修理屋さんが買いに行くこと1時間。部品の入れ替え完了ということで、「ショモシャない~」と動作を確認。そして、1週間後。また修理屋さんを呼ぶことに、、、(2回で済んだから良かったけど)
ファンは電源スイッチをオンにしてから、その下の丸いところを左右に回して強弱を調整することができます。平均的日本人の感覚からすると、OFF(左)に近いほど弱い風になるはず、と思うのですが、、、そこはバングラ。OFF(左)にする直前が一番風が強かったりするので、一筋縄ではいきません(スイッチのメーカーによっても違うかも)。
電源といえば、1つのパネルにたくさんの電源スイッチが並ぶパターンがここでは当たり前。日本だと、トイレのドア付近の壁にトイレの明かりのスイッチがあるなど、初めてのお家でもどのスイッチを押すとどの電源が入る、とか容易に想像できるのですが、バングラでは、「とりあえずスイッチを入れてみて確認」の繰り返し、、、
これは年明けの話。窓枠がさびてきたのでペンキを塗りなおしたい、との大家さんのリクエスト。「1時間で終わるから~、ショモシャない~」との話でしたが、トイレやキッチンも含めて窓枠が5カ所もある私のアパート。案の定、3人の職人?さんでも半日かかりました。そして、窓枠の外側が塗りずらいからと、壁のタイルをガンガンたたき割るペンキ塗りのお兄さんたち。ペンキも床に垂れてたり。バングラでは、これらも「ショモシャない~」らしいです、、、
※そして、割れたタイルはそのままで、結局、こちらが片付けることに。やっぱり「ショモシャ、あるある」でした。
ベンガル人は米と魚でできている#2
こんにちは、mariko_bangla2019です。
日本も南の方では既に田植えが始まっていますが、バングラでは乾季に植えた稲の収穫が行われています(バングラは二毛作のところが多い)。
バングラにおける一人あたりのお米の消費量は世界でもトップクラスですが、「白米にカレー」という取り合わせだけでなく、炊き込みご飯のようにしてお米をいただくこともあります、
バングラの人たちは自己紹介をする際、好きな食べ物を聞かれたりしますが、なかでもこの「ブリヤニ(ビリヤニ)」を好物としてあげる人が多いです。
これはコックス市内にある、ちょっとおしゃれなインド料理屋さんで注文したもの。奥の小鍋で一人前なのですが、二人で分けてちょうど良いくらいのボリュームでした。
名前を控え忘れてしまったのですが、これは、昨年のラマダンの時にスタッフの家にお邪魔していただいたもの。日没後に最初に口にするものの一つだそうで、日本でいう「ポン菓子」のようなものに野菜や香辛料をまぜたもの。食事ではなく、スナックの扱いのようです(この後、本格的な食事をとる)。
いろんな形で主食としての「お米」を楽しんでいる国民性は、バングラも日本も共通していますね。ただ、日本ではパンや麺などお米以外の選択肢も多いですし、夜は炭水化物をとらない、なんて人も増えていて、だんだんと一人当たりのお米の消費量は減少傾向にあるようです。
一方、上のごはんの炊き方を見ている限り、バングラの「お米文化」は安泰だなあと思わずにはいられませんでした。