国境の街から A small report from Cox's Bazar

バングラデシュとミャンマーとの国境の街・コックスバザールから、日々の出来事や感じたことをお届けします。

コックスバザールの多様性#1

こんにちは、mariko_bangla2019です。

コックスはミャンマーとの国境の街ですが、バングラに多いイスラム教徒、ミャンマーに多い仏教徒の他、インドに多いヒンドゥー教徒のコミュニティもあります。

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3回目の登場、頼れるお手伝いシルピさん

インド国民の約80%はヒンドゥー教徒ですが、バングラでは10%ほど。シルピさんのようにヒンドゥー教徒の既婚女性は、おでこの髪の分け目部分にシドゥールと呼ばれる赤色の印をつけ、腕には白い貝(シャカ)でできたブレスレットをつける習わしになっているようです。一説によると、旦那さんの長寿を願うのだとか。

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ヒンドゥー教寺院

バングラのガイドブックには「こんにちは」は「アッサラームアライクム」と書いてありますが、これは正しくはイスラム教徒に対する挨拶になります。ヒンドゥー教徒の人たちに対する挨拶は、「ノモシュカール」。

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街角の花屋さん

お花屋さんの軒先に吊るされているマリーゴールドの花のレイ。これはヒンドゥー教徒の人たちが寺院や自宅にある神様にお供えするためのもののようです。そういえば、ヒンドゥー教徒の多いネパールでもよく見かけました。

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鮮やかな飾りのあるゲートの向こう側では?

バングラの祝祭日には、イードのようなムスリム教徒にとって大事な祝日、クリスマスのようにキリスト教徒にとって大事な祝日、お正月のように仏教徒にとって大事な祝日のほか、ヒンドゥー教徒にとって大事なお祭りドゥルガプジャ(10月26日)も祝日になっています。そういったお祝いの時には、このように村や地域の入口が色鮮やかに飾りつけられます。

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文化イベントでの一コマ

ゲートの向こうではきっと、色鮮やかな衣装をまとった女性たちが素敵な踊りを披露していることでしょう。

コックスにいるとこんな風に多様な文化に触れることができるのも、国境の街ならではの醍醐味かもしれません。