国境の街から A small report from Cox's Bazar

バングラデシュとミャンマーとの国境の街・コックスバザールから、日々の出来事や感じたことをお届けします。

それぞれの暮らし(難民キャンプ編 #2)

 

こんにちは、mariko_bangla2019です。

今回も、私が見た難民キャンプの様子についてお届けしたいと思います。

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難民キャンプでは、平均して1世帯5人の家族がひとつ屋根の下で生活をしています。キャンプ運営委員会が各家庭の住むところを割り振っているとか。2017年8月に難民が大量流入した当初はテントでの生活でしたが、その後、配布された建材を用いてそれぞれの家がつくられることになります。家といっても仮住まいなので、竹で編まれたシートやビニールシートを用いての簡素なつくりがほとんどです。 

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浄水タブレット配布の際に家庭訪問しました

難民キャンプは遮るものがほとんどないため、晴れた日にはじっとしているだけでも汗が噴き出るという感じなのですが、各家庭の軒先に入ると案外涼しいのに驚きました。床はコンクリート製で、この写真のようなゴザが敷かれているようです。

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長屋のように何軒かつらなる造りの建物

強風や豪雨などで家が吹き飛んでしまわないように、ロープをつかって地面と家屋が固定されています。

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かまどと薪

別のご家庭には、家の軒先にかまどがつくられていました。ガスボンベも配布されていて、定期的に交換も行われています。このご家庭は家の中にキッチンがありました。たいていの家にはトイレはなく、水浴びをするスペースもあったり、なかったり。そういった施設は公共のものとして支援団体によって設置されています。

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所属する団体で支援した公共トイレ

家の軒先を活用して野菜を栽培している家庭もあります。支援団体が種や苗を配布したり、育て方の研修を行ったり。

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収穫が待ち遠しい

「これは、ゴーヤー、こっちはウリ」と農業に詳しい現地スタッフが説明してくれました。そういえば日本では一時期、ゴーヤーを育ててグリーンカーテンをつくるのが流行ってましたね。

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家庭菜園より頻繁に唐辛子を乾燥させている様子を見かけました(屋根の上に注目!)。自家消費なのか、売り物にするのか? ちなみに、難民の方たちはキャンプ内に限り商いをして良いとの話を聞きました。

おまけ:

こんな風に難民キャンプの景色をスマホで撮影していたところ、背中に視線を感じて振り返ると、、、

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おじいちゃんと孫

どうやら、孫との記念撮影がご希望だったようです(この後、撮影した写真を見せたら、ご満悦でした)