国境の街から A small report from Cox's Bazar

バングラデシュとミャンマーとの国境の街・コックスバザールから、日々の出来事や感じたことをお届けします。

㊗100歳のお誕生日

こんにちは、mariko_bangla2019です。

 バングラは、今日は祝日。この国にとって大切な人の、100歳のお誕生日だからです。それは、誰かと申しますと、、、

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写真(左)のお方です! ※右はシェイク・ハシナ現首相

言わずと知れた、バングラ建国の父・ムジブル・ラフマン氏。「ボンゴボンドゥ(ベンガルの友人)」と国民の間で親しまれている人物。何を隠そう、現首相シェイク・ハシナ氏の実のお父様でもあります。

役所や学校などの公共施設には、このように父娘が並んだ写真が飾られています。

(これは、難民キャンプ事務所のミーティングルームに掲示されていたもの)

 

今年は生誕100年ということもあり、2ヶ月ほど前から町中の至るところに、100周年の告知が掲げられ始めました。

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消防署の建物に

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通り沿いに

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日に日に告知看板の数が多くなり、、、

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カウントダウンまで始まりました

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9日前、、、

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いよいよ1日前に迫りました!

・・・と思ったら、近所のモスクから大音響の演説が流れ、夜中までとぎれることなく続き、、、

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とうとう、日付が変わりました!

※ちなみに、これはバングラデシュ外務省のウェブサイトです

演説は24:05頃にぴたっと止み、ようやく静かな夜の時間が。

そして朝を迎えた、当日(今日)。

新型コロナウィルスの影響でバングラでも大きな集会・イベントは自粛傾向にあり、ダッカで予定されていた「100周年をお祝いする大きなパレード」も中止になってしまいました。

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これは1ヶ月前に見かけたパレード

存命であれば100歳のムジーブ(通称)も、バングラパキスタンから独立し、大統領に就任した後、わずか4年の在職中に暗殺されてしまいます。バングラ国民にとってのこの日の重み以上に、今日という日はシェイク・ハシナ現首相にとって、いろんな思いが交錯する何ともいえない1日なのだろうなあと考えたりしました。

まあ、私としては今晩は大音量の演説がないことを願うのみですが。