日常と非日常のあいだ ~ロヒンギャ難民の大量流出から2年
こんにちは、mariko_bangla2019です。
2017年8月25日。約74万人ものロヒンギャの人たちがミャンマーからバングラデシュに逃れるきっかけとなったミャンマー国軍による大弾圧が発生してから、昨日で2年がたちました。
2年の節目を前に、この22日からロヒンギャ難民のミャンマーへの自主帰還が呼びかけられましたが、実現はされませんでした。約3,500人の帰還対象者のほとんどは、国籍が認められず、安全な暮らしの保障もない状態では帰還困難と判断したようです。
避難している人たちにとって「2年という月日」は、難民キャンプでの生活が「非日常」である一方で「日常」としても感じられる、その境目がなくなるほどの時間の重さ。
非日常:暮らしている場所は、故郷の家とは全く違うところ。
非日常:衣・食・住、すべてが支援として提供されたもの。
日常:キャンプ内のお店で買い物することもあれば、
日常:兄弟いっしょに仲良く遊んだり、時にはケンカしたり、
日常:結婚する人もいれば、
日常:死を迎える人もいる
避難民キャンプでの生活がいつまで続くことになるのかは誰にもわからないけれど、せめて「非日常のなかの日常」が、少しでも心穏やかなものになるように、と願わずにはいられません。
◆書籍のご紹介◆
数少ないロヒンギャ難民に関する専門書が、9月10日にリリースされます。私の友人も一部執筆してますので、是非チェックしてみてください!
日下部尚徳・石川和雅編著『ロヒンギャ問題とは何か 難民になれない難民』明石書店